はぐれ中継基地Ver2.0

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雑記 2019/7/20

雑記2019/7/20

思うこと

 京アニの放火事件は久しぶりにメンタルに甚大なダメージを受けた事件だった。もちろん、被害に遭われた方は、そのご家族は、俺なんぞとは比べることすら痴がましいほど辛い状況で、こんな当然の話を書くことすら愚かなことだろうけれど。どこかで吐き出さないと割り切れないので、この駄ブログで発散されてもらおうと思う。

 たった一人の悪意で、こんなことになる。皆が抱いていただろう、夢も希望も努力も頑張りも、すべて容易く水泡に帰す。被害にあった方たちは、何一つとして罪はなく、何一つとしてこんな目に遭う謂れもない。本当にニュースを見るたび思うが、まったく許せる話ではないし、犯人が犯したことは、一人の人間程度で贖い切れる損失ではないのだ。

 これだけ遣る瀬ない話もない。京アニには、AIRの頃から触れていた。当時は、すごい会社が出てきたと思ったものだ。繊細で美しい風景、滑らかで見惚れるキャラクターの描写。フルメタハルヒけいおんCLANNAD氷菓だって、忘れられない。米澤穂信は俺がもっとも好きなミステリ作家の一人で、そのアニメを京アニが手掛けると知って、本当に驚いたものだ。聲の形もユーフォもヴァイオレットも、ずっと追いかけていた。

 俺の少し遅れた青春時代にずっと寄り添ってくれた会社だった。掛け値無しに、作品の中で描かれた世界に、語れた言葉に、救われたことがあったのだ。そんな会社が、異常なまでの悪意の標的にされ、戦後最悪の放火殺人事件の舞台になった?それが幾度俺の悪い夢であってくれたら、と思う。

 ただ、ただ被害に遭われた方の心と身体の回復を祈るしかない。