『五等分の花嫁』1巻感想
『五等分の花嫁』1巻の感想を。ネタバレです。
前書き
『五等分の花嫁』は週刊少年マガジンで連載中の漫画。ジャンル的にはラブコメです。今なにかと流行りの家庭教師モノ?で、学年成績最優秀の上杉風太郎君が、仕事の依頼として、赤点常連の同級生の五つ子女子の家庭教師をする……だけど苦労ありハプニングありイベントあり色恋沙汰あり……というのが大まかな筋。五つ子というのがとても重要な部分です。姉妹たちは顔立ちはそっくりなのですが、性格はもとより得意分野、趣味嗜好がまったく異なる個性溢れる姉妹で、各々が物語を華やかに彩る魅力的なヒロインとなっております。将来、風太郎は五つ子の誰かと結婚するというのが冒頭で明示されていて、五つ子の誰が風太郎の花嫁なのか、というライトなミステリ要素もあったりする作品ですね。
というわけで1巻。先に書いてしまいますが、実は自分は現段階の既刊(10巻)をすべて読んでいるので、シリーズ初見感想というわけではないのですね。自分がもし記事閲覧者だったら、それだけで見る気が失せたりするぐらい既読感想記事って魅力がないと思っているのですが……まぁ個人的な再読の備忘録というカタチで記事を残しておきます。
1巻は流石にまだキャラの深掘りはされず、紹介程度に終わっていますね。というか、絵の雰囲気自体今とちょっと違いますね。全体的に五つ子の肉付きが良いというか、今より五つ子のエロさがアピールされている感じがします。五月のスカートめっちゃ短いし。これはこれで良さがあると思います。感想は、基本的にキャラについて書いていくことにします。そのほうが自分としてもやりやすいし。
キャラ感想
・風太郎
我らが主人公。唐突ですが、自分が風太郎の好きなところは根気と煽り耐性があるところですね。五月とニ乃の初期好感度マイナス勢からめっちゃ煽られますが、イラつきながらもなんとかキレずに冷静に応じてるところがカッコいいです(五月に関しては自業自得ですが)。初っ端からなにかと振り回されつつも、五つ子と根気よく付き合って投げ出そうとはしないしね。もちろん現段階ではお金がほしいからという切実な理由だけが原動力でしょうが。三玖に対して言った「同じ力を持つ五つ子だからこそ、辿り着ける可能性がある」という励ましは詭弁でもカッコよかったです。
・一花
1巻時点ではほとんど動きのないキャラなので、流石に書きようがないですね。この段階だと全体的に雰囲気が鷹揚で、マイペースなお姉さんらしさがすごくアピールされてます。一花さんなにげにサービス担当なところもあるので、そういう良さがありますね。どういう良さだよ(笑)
・二乃
初っ端からがっつりツンツンしてますね。1話の言葉遣いは若干の黒歴史でしょうか。アニメを視聴してないので分からないのですが、アニメもそのままだったのかな。人によってはこの段階の二乃が苦手かもしれませんが、あくまで二乃は家族を優先しているのだ、異物である風太郎を認めたくないのだ、ということが1巻時点ですでに明示されているので、それを汲み取れば自分的にはアリだと思います。話としても、風太郎と反目するキャラがいないと、ツマランし。
・三玖
大人気の三玖さん。四葉は例外として、風太郎と最初に距離を縮めるのが三玖なんだから、そりゃ人気は出ちゃうわなあと思う。改めて読んでも、距離を縮めるシーンは自分もめっちゃ可愛いと思うし。個人的に、三玖の当初のキャラ設定ってクールでミステリアスキャラとして練られたんだと思うのですが、実際話が進んでみるとそういう印象はなく、逆にすごく等身大の感情移入しやすいキャラだよな、と思ったりする。1巻の時点ですでに自分はそう思います。
・四葉
今は他の姉妹以上になにかと話題に上がる四葉さんですが、1巻時点ではひたすら風太郎をアシストをしてくれる良き娘。1巻ではアホっぽさというか能天気さがキャラ付けとして強調されている印象ですね。どうでもいいのですが、設定として五つ子のスタイルはほぼ同じらしく、四葉みたいなガッツリ運動系キャラの肉付きが良いって珍しいというか、ギャップで色々と悶々とさせられますね。はいどうでもいいですね。
・五月
五月は要領がめっちゃ悪い部分が魅力的だと思うんですよね。すげー真面目だし頑張り屋なんだけど、そもそもの軸がズレてるからどうしても滑ってしまうというか。頼もしいようで実は危なっかしい、いい感じの末っ子感がある。うまいキャラ造形だと思います。だから1巻は風太郎にツンツンしてても、不快感は全然ないしむしろそれが可愛らしいというか。今読むとそういう印象を受けました。
終わりに
流石に1巻時点でアレコレ書くのは難しいですね。ただ、初めて読んだとき、話としてすごく引き込まれたし、絵もすごく綺麗だと思ったので、十分に魅力溢れている1巻ではないでしょうか。個人的には『五等分の花嫁』は久しぶりにガッツリハマれたラブコメで、今後も応援していきたいですね。
以上、感想でした。