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『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』4巻感想

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜4巻の感想を。ネタバレです。

 

かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦? 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

前書き

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』は週刊ヤングジャンプで連載中の漫画。ジャンル的にはラブコメ?です。男女の主役二人とも天才で、お互いがお互いを惚れさせようとしているという前提。お互いの人間心理を高度に読みあったり、なんてことのない学校のイベントを肴に鋭い駆け引きをしたり、というお話。こう書くとなんだかちょっと堅苦しいような感じもしますが、全然そんなことなく、むしろお互い好きあってるのに素直になれず、明後日の方向に突拍子もない行動をしまくる主役二人の天然ぷり+可愛らしさにニヤニヤする、そんなゆるーいコメディです。
 というわけで四巻。今巻で主役二人の二年の一学期が終わり、夏休みに入るまで、ですね。だいぶ巻を重ねてきて、話の流れや登場人物の感情の動きなどが読者的にすんなり入るようになってきました。キャラのポジションも固まってきて、ここからそのポジションを、いかに大事にして惹きこむか/または裏切って意外性を出すか、が見どころとなるような気がします。あと、存在だけは示唆されていた御行の妹の圭がお披露目。普通に癖がない可愛いキャラですね。家での兄とのやり取りは妙に辛らつですが(笑)まぁ、気兼ねなく話せる家族という間柄なら、そういう感じになるのでしょうか。どうでもいいですが、御行の「圭ちゃん」という呼び方はなんか素朴でいいですね(笑)まだほんのちょい役なので、これからという感じです。

感想

 かぐやのデレ加速

 三巻の段階でかぐやのデレがずいぶん多いなと感じたのですが、四巻はそれにも増してかぐやのデレポイントの補強が行われた感があります。毎話、どこかしらでかぐやは頬を染めてる気がする(笑)メインヒロインなのでそういう描写が増えるのは当然といえば当然なんですが。正直、読んでて、初期の「告白させて相手を屈服させる」とか「相手のプライドをへし折る」みたいな話が、完全に自分を騙す、または言い訳を作る、そのための単なる建前になってる(もともとそうなんですが、少なくとも当初はその建前をもっと強調してた気はする)感じがあります。もはやその建前がギャグとして成立するレベルで、かぐやは御行のことを好きすぎますね(笑)
 いつまでもお互いツンツンしててもしょうがないので、少しずつでも関係を進ませなければ話としてツマランですからね。自分としても、かぐやと御行がお互い素直になって振舞えるようになることに成長を感じられますし、その過程にある可愛らしいやりとりでニヤニヤできるので、十分大歓迎です。

 二人の過去について

 四巻まで読んで思ったことで、ぶっちゃけ感想でもなんでもなく、ただの願望なんですが。御行はかなり分かりやすいバックボーンを持ったキャラなので、御行というキャラ単体で過去編などをやらずとも問題ないと思うのですが(描写があればあるでもちろん嬉しいですが)、かぐやは前々からそれなりの過去があるように示唆されているので、その話が読んでみたいなぁと思いますね。御行もどこかで言ってましたが、かぐやはなんだかんだでまだ謎が多いキャラですから。まぁ、単に特別な名家の箱入りお嬢様だからです、でも通りそうではありますが…やはり「感情を失っていたキャラが人に恋するようになる」というプロットには、ドラマティックななにかを期待したくなります。
 あと、やっぱり二人の馴れ初めも。当初はお互い全然興味がないどころか反目しあっていたようなので、どこでお互いに惚れた明確なターニングポイントがあったのか、早く知ってみたいですね。それが分かると、より話に深みが増しますし、もっと二人に感情移入できるようになる気がします。

終わりに

 ここ最近、自分の楽しみ+このブログに記事を書くために『かぐや様は告らせたい』を毎日読んでるのですが、まだ4巻なんですね。既刊の半分も行ってない。いやはや、楽しみがまだ半分も終わってないと思うと、かなり幸せな気分になるものですね。
 『かぐや様は告らせたい』は基本的に一話完結型で、なんだかんだ言ってかなり分かりやすいテンプレートに則っている作品でもあるので、空いた時間にサラッと読むのに適した作品です。ネタバレ前提の記事で未読者がいるのか分かりませんが、気軽にニヤニヤできるラブコメを探しているなら、そのニーズに適したオススメな作品です。
 では、今巻はここまで!お暇がありましたら、次巻の感想でお会いしませう。

 以上、感想でした。