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『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』8巻感想

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』8巻の感想を。ネタバレです。

 

かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦? 8 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

前書き

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』は週刊ヤングジャンプで連載中の漫画。ジャンル的にはラブコメ?です。男女の主役二人とも天才で、お互いがお互いを惚れさせようとしているという前提。お互いの人間心理を高度に読みあったり、なんてことのない学校のイベントを肴に鋭い駆け引きをしたり、というお話。こう書くとなんだかちょっと堅苦しいような感じもしますが、全然そんなことなく、むしろお互い好きあってるのに素直になれず、明後日の方向に突拍子もない行動をしまくる主役二人の天然ぷり+可愛らしさにニヤニヤする、そんなゆるーいコメディです。
 というわけで八巻。七巻は生徒会選挙という大イベントがありましたが、無事に当選し今期も生徒会を続けることになった生徒会メンバー。伊井野さんという新メンバーが加入し、八巻はそんな彼女と旧生徒会メンバーとの覚束ないやり取りもあったり(まぁ伊井野さんの誤解ネタが多いのですが(笑))。
 イベントの谷間というべきか、溜め巻といういうべきか、特段、大きなイベントもなく、いつものまったり一話完結構成に終始しています。特になにか書きたいことがある巻でもないので(つまらないというわけではないですよ。むしろ、こういうまったり一話完結のほうが気楽に読めて好みだったり)、感想も軽くって感じにします。

雑感

 なんか、今更のような気がしますが、御行とかぐやの距離が近くなっているのか、あんまり変わってないのか、分からんといえば分からんですね。例えば体育倉庫ネタとかすげー二人とも接近したわけですが、そもそもの初期値として二人ともお互いのことをメッチャ好きあっているわけですからね。装備も金もレベルもゼロからのスタートではなく、それなりに装備は持ってるし資金繰りに困らんしレベルもそこそこ高い、そんな主人公たちなわけです。むしろかぐやとか最初から色んな意味でステがカンストしてんじゃねーかって感じですし。若干、意味不明な例えかもしれませんが。ただ、二人ともツンよりデレの配分がマシマシになってるのは間違いない気もします。間違いないというか、明らかにイチャイチャしとるだけやないかっ!と柏木さん目線に同意してしまいますね。どうでもいいけど、柏木さんも一巻時点では明らかにちょい役のモブかと思いきや、いつの間にかデカデカと表紙飾ってますね。
 個人的におもろいなぁと思う部分があって、この作品、ラブコメではあるんですけど、ハーレムモノではないんですよね。御行の(表向きの)スペックはとても高いわけで、女子にしっかりモテると作中で描写されています。でも、身近にいる藤原書記も、新メンバーの伊井野さんも、かぐやの侍女の早坂さんも、好意的ではありますが、御行にガッツリ惚れてるって感じじゃない。かぐやのライバルキャラを出して、三角関係にすれば話がもっと広がりそうですが、今のところそういう兆候は見られない。
 かぐやを「ヒロイン」ではなく「主人公」としているところに、作者である赤坂先生のある種の意思表示を感じますが、単純なハーレムモノにしないところは、興味深いなぁと思います。個人的には、一人くらい御行にガッツリ惚れるキャラを追加しても面白そうとは思いますが(逆にかぐやに惚れる男子を出しても、話が盛り上がるかもしれませんね。顰蹙をめっちゃ買うかもしれませんが(笑))、かぐやと御行の関係性を徹底して魅力的に描写するのも、一読者としては十分楽しめます。

終わりに

 最初に書いたように溜め回なので、あんまり深々と伝えたいことがないですね。あと、前に最終回は卒業するときなのかなって考えましたが、当然ながら二人が恋人になるのがきっとラストですね。それを卒業に併せてもロマンチックかもしれません…しかしよくよく考えてみると、付き合ってからの頭脳戦というのも、想像するとちょっと面白そうです。まぁ、自分では全然どうなるか分からん!(笑)とりあえずは残りの巻を楽しみましょう。では、八巻はここまで!お暇があるようでしたら、次巻の感想でお会いしましょう。

 以上、感想でした。