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『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』1巻感想

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』1巻の感想を。ネタバレです。

 

かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦? 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

前書き

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』は週刊ヤングジャンプで連載中の漫画。ジャンル的にはラブコメ?です。ラブコメディではあるんですが、男女の主役二人とも天才で、お互いがお互いを惚れさせようとしているという前提。お互いの人間心理を高度に読みあったり、なんてことのない学校のイベントを肴に鋭い駆け引きをしたり、というお話。こう書くとなんだか堅苦しいような感じもしますが、全然そんなことなく、むしろお互い好きあってるのに素直になれず、明後日の方向に突拍子もない行動をしまくる主役二人の天然ぷり+可愛らしさにニヤニヤする、そんなゆるーいコメディです。

感想

 1巻なんで、主役二人について書いてみようかと思います。

 四宮 かぐや

 女性側の主人公。もう一人の主役の御行が努力の秀才肌なら、かぐやは直感的な天才肌だとされてますね。1巻のクイズネタのときにぽんぽんと発想が浮かぶところに、天才の片鱗がうかがえます。
 素直じゃないところが魅力的。いわゆるツンデレって、わけではないのかな。自分はこういうキャラの属性?の定義がいまいちよく分かってないので、ヘンな事を書いてしまったらすみません。クールな感じであるので、ツンデレではなくクーデレ?1巻で断片的に出てくる過去かぐやはそんな印象を受けますね。いや、やっぱり書いてて全然違う気がするし、属性ネタはよく分からんので、このへんにしておきます。
 ものっそいがっつり御行が好きなので(正直、読んでて御行側のかぐやへの気持ちより、かぐや側のほうがはるかに重いように見える(笑))千花へのこわーい嫉妬など行動が若干危ないところがあります。まぁ、ちょっとぐらい病んでるぐらいが可愛いんですけどね!外見や日頃の言動は完璧な感じですが、箱入りゆえの世間知らずというウィークポイントがあり、なんやかんやとトラブルは起きてしまう。そこが同時に萌えポイントです。
 過去に色々あったような感じですが(自分は現段階では1巻しか読んでいません)、そこで御行に惚れて、冷たいかぐやから今のかぐやになった、という感じなんですね。今後の展開が楽しみです。

 白銀 御行

 男性側の主人公。地道な努力を続けることで勉学で成果を挙げ、生徒会長の座を勝ち取った秀才の人。かぐやとは対照的に一般家庭に生まれ庶民的で、虫が嫌いで、泳げない、恋愛経験もない、ので相談をされてもどこかおかしい、と怜悧そうな見かけによらず、色々と可愛らしいウィークポイントを持っていたりする。
 ただ、こういうウィークポイントを持っているほうが、ダメダメな読者の自分としては感情移入しやすくなる。単なる秀才だとイヤミダカラネ。もちろん主役らしく決めるところは決める頼れる男でもあり、十分魅力的かつ、しっかりした存在感をお持ちではないでしょうか。
 なんというか、かぐやは若干ドロリとした依存的な感情を御行に向けているように見えるのですが、御行はサラリとした薄口の恋愛感情って印象で、そのへんの対比が面白いですね。あるいは、かぐやは本能的に恋愛をどこか明確な男女間の交わりと捉えていて、御行は本能的に恋愛をどこかウブな付き合いと捉えている、と言い換えてもいいかもしれない。情念や性別の差というのか。もちろん自分の勝手な印象なので、違うかもしれませんが。いちおう書いときますが、自分はフィクションにおいては前者の方がずっと大好きです。情念マシマシの重い愛は大好物です。繰り返しますがフィクションなら!

まとめ

 とりあえずは主役二人について書きました。今回はキャラクターについてのみ書きましたが、天才が人間心理を読み合う高度な駆け引きもこの作品の醍醐味(というか一番評価されている部分かも)でしょう。コメディでこういう作品はあんまりなく、そういう意味で確かなオリジナリティがあり、各所で見るズバ抜けた高評価も納得です。
 現段階で既刊11巻と長く続いているので、しばらくかぐや様は告らせたいの魅力的な世界に浸れそうです。感想もなるべく1巻1巻でしっかり書くようにしようかな。
 では、もしお暇があるようでしたら、次の巻でよろしくお願いします。

 以上、感想でした。